介護福祉士の資格をとる方法【介護福祉士になるには?】

介護福祉士の現状

介護や福祉の現場では、人材が不足しています。

 

この人材不足の問題は、テレビや新聞などのメディアでもよく報道されています。
少子高齢化が進み、福祉や介護の人材のニーズは増大しています。
そして、福祉や介護の業務内容は多様化し、
「仕事がきつい」、「給料が安い」などの厳しい労働条件だけでなく、
介護や福祉のマイナスイメージも広がっています。
そのような中、人材不足は深刻化していて、
安定的な人材の確保が問題となっています。

 

人材不足の原因には、「潜在的介護福祉士」の存在もあげられます。
潜在的介護福祉士とは、介護福祉士の資格を持ちながら、
介護現場で働いていない潜在的介護福祉士のことです。

 

介護の現場では意欲があっても辞める例が後を絶ちません。
介護労働者の離職率は、他の業種よりも高い現状があります。

 

政府は、介護や福祉の現場で働く人材の増加や潜在的介護福祉士の職場復帰を促すため、
処遇の改善や給与の引き上げなどを国会で審議するなど、
介護現場の切実な人材不足の解消に向けての対策が進んでいます。

 

そして、現在は、介護福祉士国家試験の受験者数は、増加の傾向にあります。

求められる人材とは

介護福祉士の専門性の基礎となるものは、
「介護職の豊かな人間性」といえます。

 

専門職として、利用者の基本的人権を擁護すること、
住み慣れた地域で心豊かな暮らしや老後を送ることができるよう、
利用者本位の立場から自己決定を最大限に尊重し、
自立に向けた介護サービスを提供することができる人材が求められています。

 

利用者の生活全体を把握し、生活課題やニーズを見つけ、
利用者の生活設計に根ざした介護計画を導き出し、
専門的な知識や技術を用いて介護を提供していくのが
介護職の実際の役割です。

 

また、利用者に最適なサービスを総合的に提供するため、
福祉・医療・保健その他の関連する専門職と連携し、
介護を提供する能力も求められます。

 

厚生労働省の「今後の介護人材養成の在り方」についてでは、
資格取得後のキャリアパスに十分なしくみがない現行の制度、
高齢化の進展や世帯構造の変化、
質の高い介護サービスを安定的に提供するために、
介護人材の安定的で、かつ質を高めることが不可欠であることなどの背景を受け、
今後の介護人材の養成体系を整理し、検討しています。

 

そして、今後の介護人材のキャリアパスを
「初任者研修修了者→介護福祉士→認定介護福祉士」を基本とし、
簡単で分りやすいしくみになるように整理しています。

 

初任者研修修了者

 

初任者研修修了者は、在宅や施設で働く上で必要となる基本的な知識と技術を修得します。
そして、指示を受けながら介護業務を実践していく役割を担います。

 

介護福祉士

 

介護福祉士は、利用者の状態像に応じた系統的でかつ計画的な介護と、
他職種との連携などを行うための幅広い領域の知識と技術を修得します。
そして、的確な介護を実践していくことが求められます。

 

認定介護福祉士

 

認定介護福祉士は、実務経験を経て養成過程で習得した知識や技術などを十分に活用し、
多様な生活障害がある利用者に対して質の高い介護を提供すること、
介護チームにおいて介護技術の指導や職種間連携のキーパーソンとなり、
チームワークの質を改善することが求められています。

 

実務者研修

 

実務者研修は、幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力の修得を目標とし、
国家試験を受験する実務経験者に義務付けられた研修です。
実務者研修の研修時間は450時間。
介護福祉士によるたんの吸引の実施に伴い、
実務者研修の修了義務化の施行時間を3年間延期し、
平成27年度から実施されます。
そして、働きながらであっても研修を受講することができるよう、
通信教育の活用、身近な地域で研修を受講できるための環境整備、
過去に受講した研修(ホームヘルパー2級など)を読み替えるしくみ、
受講費用の支援などが検討されています。